セミナー

「国内外における電子ジャーナル購読、販売等の現状とOpen Access

日時:2014年7月24日(木)15:00 - 17:00
場所:JST東京本部別館(K's五番町)

セミナーは終了しました。 当日のアンケート結果はこちらからご覧いただけます。
また当日の資料は下記よりご覧いただけます。

発表者内容資料
山下幸侍
シュプリンガージャパン(株)
Open Access & Licensing 講演資料 
谷藤幹子
(独)物質・材料研究機構
専門図書館から見る電子ジャーナル購読とオープンアクセス 講演資料

セミナ-内容

医学、生物学を中心とするGold Open Access ジャーナルの急速な台頭は、欧米を中心とするOpen Accessへの転換を目指すさまざまな活動と共に、ジャーナル出版を担う立場の者として目を離せない状況となっています。本セミナ-では、国内外の電子ジャ-ナルの購読や販売の現状を知る2名の方から、電子ジャ-ナルの現状とOAジャーナルの動向について、図書館と商業出版社の立場から、御講演をいただきます。

講演者: 谷藤 幹子氏(物質・材料研究機構 科学情報室室長)

講演タイトル: 『図書館から見る電子ジャ-ナル購読とOA』

講演要旨: 学術雑誌の毎年の平均的値上げ率は7.8%、昨年に顕著に見られた為替変動を加味すると30%近い前年比アップを記録した。図書館がもつ予算をはるかに超え、そして組織本体の予算で補うには余りある緊急事態に陥ったことは、図書館員には記憶に新しいところである。「論文が読めなければ仕事ができない」とは本当なのか、という基本的なジャーナル需要を知り、その上で最適な購読誌の選定方法を模索した物材機構図書館の例を紹介する。これにより、ジャーナルを出版する側にある出版社・学会に求める期待を提案として織り交ぜ、オープンアクセスという選択肢がどのように影響するか、という各論に展開する。

講師紹介文: 谷藤 幹子(物質・材料研究機構 科学情報室 室長)
学術情報流通基盤強化の一環として図書館経営のほか、オープンアクセスジャーナルの出版、研究コミュニティポータルの開発・運用に従事。 機構リポジトリシステム“NIMS eSciDoc”、同システムと所内業務データベースを統合した研究者総覧“SAMURAI”を開発、月6万件近いアクセスに成長。
また材料科学分野の英文論文誌(Science and Technology for Advanced Materials, STAM)をオープンアクセスジャーナルモデルへ2008年に転換、インパクトファクタ3.7を得て国内学術誌として同領域で上位に入る。
応用物理学会会員、米出版学会 (SSP)会員、日本光学会出版委員、エルセビア社SCOPUSのコンテンツアドバイザリーボード委員を7年間務め、ほか日本学術会議特任連携会員、出版社のLibrary Advisory委員等としても活動。

講演者:山下 幸侍氏(Springer Japan 代表取締役社長)

講演タイトル:『商業出版社からのOA出版とジャ-ナル販売の現況(仮題)』

講演要旨: 2014年現在におけるシュプリンガーグループのOA出版、また、雑誌販売について、 特に販売関係では従来の問題とは別に、日本特有の為替問題と2015年に消費税が電子ジャーナル購読にも適応されるか否かについてなど、ジャ-ナル出版と販売の「今」を商業出版社の立場からお話ししたいと思います。

講師紹介文: 学術情報サービスの(株)サンメディアにて海外パートナー開拓等に従事し、後に版権許諾コンサルティング会社である(株)ナレッジワイヤ設立に携わる。その後、米国プロクエスト社の東アジア地区統括ディレクターとして日本,中国,香港,台湾,そして韓国を管轄し、2008年にシュプリンガー・ジャパンに入社。 営業マーケティング本部長、出版部長など各事業部のマネジメント職を歴任し、2011年にはオープンアクセス事業のBioMed Centralを日本にて正式に開始する。 2011年10月より現職,シュプリンガー・グループの日本における責任者、そして2013年よりアジア太平洋地区のディレクターを兼務。

 

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